県内最大の養殖カキの産地である七尾西湾沿岸で、贈答用や年末年始の料理用の「能登かき」の出荷が最盛期を迎えている。29日は各業者の作業場で、「むき子」と呼ばれる女性従業員が山積みにされたカキの殻を手際よく開け、全国に発送する準備を整えた。
七尾市中島町瀬嵐のカキ養殖業者「木村功商店」では早朝から従業員が「カキ打ち」と呼ばれる道具を使って白い身を次々と取り出し、パックや一斗缶に詰めた。同商店ではこの日、むき身120キロ、殻付き240キロを、主に関東方面に発送した。
木村功社長(72)によると、今年は順調にカキが成長しており、大きさも質も上々だという。木村社長は「寒くなると身がさらに大きくなって味も良くなる」と話した。