長野市の善光寺本堂で6日夜、なでた場所の痛みや病気が治ると伝わる「びんずる尊者」の木像を引き回す新年の行事「びんずる回し」があった。
長い列をつくった参拝者らが見守る中、白いさらしをまとった木像前で僧侶たちが読経。寺の職員が大太鼓とかねを打ち鳴らし、「わっしょい、わっしょい」の掛け声が始まると、参拝者らは交代で引き綱を引き、木像と共に本堂内を合わせて5周した。
この後、参拝者らは無病息災の御利益があるという「福しゃもじ」を受け取り、思い思いに木像をなでたり、自分の体に当てたりした。