色鮮やかなリボンを使った立体造形が並ぶ展覧会「Ribbonesia FOREST~リボンで創り出す森の生命(いのち)」(福井新聞社共催)が17日、あわら市の金津創作の森で開幕した。普段は"引き立て役"のリボンを主役に据え、動植物をモチーフにした大小さまざまな約80点が楽しめる。
札幌市を拠点に活動するグループ「Ribbonesia(リボネシア)」が制作した。同団体は、アーティスト前田麦(ばく)さんを中心に、リボンを用いたアート活動などを行っている。展覧会の作品には、繊維資材製造のSHINDO(本社あわら市)が特殊加工した造形しやすいリボンを使用。アートと地元産業の融合も見どころの一つとなっている。
幅約1~1・5メートルのシカやキツネ、ヒョウを並べた作品群「森の誕生」は、オレンジ、緑など色とりどりのリボンを1キロ以上使った大作。リボンを絡ませることで生まれる陰影、しなやかな曲線で、躍動感あふれる動物の動きや表情を表現している。
このほか、ネコ、サンゴを題材にしたブーケや赤、黄色の花が咲く森を表現したジオラマなどを展示。女性を中心に、多くの来場者の目を引いている。
坪田洋子さん(67)=坂井市丸岡町=は「地元のリボンを使っているので愛着がわく。リボンの使い方が独特で、色もきれいなので見ていて楽しい」と話していた。
3月1日まで(月曜休館)。午前10時~午後5時で、会期中の金、土曜は開館時間を2時間半延長する。一般500円(高校生以下無料、障害者と65歳以上は半額)。問い合わせは金津創作の森=電話0776(73)7800。