長野市の善光寺大本願で19日、2月3日の節分会(せつぶんえ)で使う福升(ます)の仕上げ作業があった。住職の鷹司誓玉上人(たかつかさせいぎょくしょうにん)がゆっくりと筆を走らせ、一つ一つのますに「福」と「寿」の文字を書き入れていった。
善光寺の焼き印が入ったヒノキ製の一升ますを用意。大本願と大勧進で400個ずつ作る予定で、大勧進では住職の小松玄澄貫主(こまつげんちょうかんす)が書き入れる。ますは善光寺本堂で開く節分会の豆まきで、両住職や一般公募で集まった年男、年女らが使う。大本願では先週末に作業が始まり、1週間ほどかけて仕上げるという。
鷹司上人は「それぞれの思いを無にして、文字と一体になって書いています」と一言。
「私ども人間も気持ちを引き締めて、今年のさまざまなことに立ち向かっていかなければならない」と話していた。