新年度当初予算案の査定に臨む西川知事(中央)=20日、福井県庁

新年度当初予算案の査定に臨む西川知事(中央)=20日、福井県庁

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北陸新幹線「的確に予算対応」 福井県、編成作業が大詰め

福井新聞(2015年1月21日)

 2015年度の福井県当初予算案の編成作業が大詰めを迎え、知事査定が20日、始まった。4月に知事選を控え、原則的には新しい政策に伴う事業費を除いた骨格予算となるが、西川知事は冒頭で幹部らに「新幹線の(金沢)開業対策などは推進しなければならない。今回の予算の中でも的確に対応する必要がある」と強調した。

 県によると、15年度当初予算案の一般会計規模は約4600億円で、前年度比約95%。このうち60事業、約800億円を知事査定の対象にする。敦賀開業3年前倒しが決まった北陸新幹線整備促進や3月の金沢開業をにらんだ誘客促進、18年の福井国体に向けた施設整備や選手の強化対策、若者の出会いや結婚の促進、新規就農者の確保対策などが含まれている。

 国が14年度補正予算で地方創生などに関する自治体向け交付金を創設することを決めたのを受け、西川知事は「情報を十分集め、国の事業に対応すべきもの、県独自で行うものを考えて予算編成を行う必要がある」と述べた。14年度2月補正予算案と一体的に編成する方針。

 県税収入は約1千億円を見込んでおり、14年度比で80億円増。増収分は、昨年4月の消費税増税分にあたる。

 査定は30日までの7日間。15年度当初予算案は、2月18日開会予定の定例県会に提案する。新たな政策に伴うものは選挙後、6月補正予算案に計上される。

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