松本大(松本市)総合経営学部の学生3人と、松本市の有志でつくるボランティア団体「まつもと城町(しろまち)市民コンシェルジュ」が松本の地酒を使ったチョコレートを共同開発し、20日、同大でお披露目した。地酒を使ったチョコの商品開発は昨年に続いて2年目で、今年はパッケージに松本城主の家紋をあしらうなど松本らしさを強調。販売個数を増やして販路を広げ、冬の土産の定番にしようと意気込んでいる。
商品名は「松本蔵巡り 第2章 純米吟醸食べくらべ」。昨年は市内の3蔵元だったが、今年は全6蔵元(善哉酒造、亀田屋酒造店、岩波酒造、大信州、奥沢商会、笹井酒造)と協力。市内でチョコを専門に作る職人が一つ一つ手作りした。酒を練り込んだペースト状のチョコを硬いチョコで包んだ。
「松本土産」を意識した今年は、同封の商品説明カードで6蔵元を紹介し、外国人観光客向けの英語表記も入れた。昨年は120個だった販売数を1500個に増やした。
4年の矢口素江(もとえ)さん(22)は「それぞれの蔵元の味の違いを楽しみながら、お気に入りを見つけてほしい」。共同で開発したコンシェルジュ代表の大森女礼(めれい)さん(49)は「日本酒には松本の水や空気のきれいさが表れている。地元の酒蔵が盛り上がればうれしい」と話していた。
一箱6粒入りで2千円(税込み)。21日から松本市の百貨店「井上」で販売する。インターネットによる販売も検討する。