羽咋市の邑知潟で、寒ブナ漁が最盛期を迎えている。21日は、邑知潟漁協の組合員が舟を繰り出し、次々と網を投げ入れた。
同市鹿島路町の備後伊佐男さん(67)は、約3時間の漁で30~40センチのフナを40匹ほど捕った。備後さんは「数は物足りないがいいサイズ。寒のうちのフナは脂が乗って特においしい」と話し、丸々太ったフナに目を細めた。
邑知潟のフナは、郷土の味として特にお年寄りに根強い人気がある。各家庭のほか、飲食店でも刺し身やすずめ焼きなどで提供されている。漁は2月末ごろまで続く。