福井県福井市の国の名勝「養浩館庭園」が、米国の専門誌による2014年の日本庭園ランキングで5位に入り、最新号に掲載された。前年から一つ順位を上げた。
ランキングは、日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」が毎年発表。日本国内で公開されている900カ所以上の日本庭園を国内外の専門家が訪れ、庭園美と建物との調和、職員の対応などを総合評価する。
養浩館庭園は07年に7位で初めてランクインした。08年からは3年連続で3位となり、11年は4位。12年は7位と順位を落としたが、13年は6位と巻き返していた。
市文化課は専属庭師の配置や、受け付け職員の制服を和装にしたことで景観やおもてなしが向上したと分析。「お茶会や盆栽作りなど養浩館らしい催しを通して、さらに価値を高めていきたい」としている。
養浩館庭園は福井藩主松平家の別邸。屋敷は1945年の福井空襲で焼失したが、82年に庭園が国の名勝に指定されたのを機に市が復元し、93年から一般公開されている。昨年度は約5万5千人が来園した。
1位は12年連続で足立美術館(島根県)。2位は桂離宮(京都府)、3位は山本亭(東京都)、4位は京都平安ホテル(京都府)だった。