人力車を引くポーズをとる飯田龍車のメンバーら=1日

人力車を引くポーズをとる飯田龍車のメンバーら=1日

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人力車走る飯田の街 市民グループ、3月21日スタート

信濃毎日新聞(2015年2月2日)

 飯田市の市民グループ「IIDAWAVE(イイダウエーブ)」が、かつて城下町だった中心市街地の魅力を観光客や地元住民らに広めようと、人力車を走らせる事業「飯田龍車(りゅうしゃ)」を3月21日から始める。現在、有志らが人力車を引く「俥夫(しゃふ)」の研修などの準備を進めている。

 同グループが1日、記者会見した。2人乗りの人力車4台を用意し、土日や祝日、中心市街地にある「りんご並木」で催しが開かれる日に運行する。予約があれば平日も運行可能だ。発着点を市立動物園前とりんご並木にある三連蔵前、飯田信用金庫本店前の3カ所に設ける。

 運行プランは、りんご並木周辺を回る15分コース(大人一人500円)、旧飯田城の建物として唯一現存する「赤門」(桜丸御門)や長姫神社などを回る45分コース(同1500円)、和菓子のサービスなどもある1時半コース(同3800円)。催事などでの貸し切りや市外への出張も受け付けるほか、人力車の製造、販売も行うという。

 事業は、同グループ内の有志がまとめた「夢プラン」の一つ。東京・浅草で俥夫をした経験を持つ佐藤歩さん(38)=高森町=を代表に、同グループメンバーらが今年1月に立ち上げた。佐藤さんは「人力車が飯田のシンボルになるようにしていきたい」としている。

 現在、佐藤さんを含む8人が浅草の事業者から俥夫の指導を受けており、有償ボランティアとして人力車を引く人も6人募集中だ。問い合わせは佐藤さん(電話090・9312・6268)へ。

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