長野市の善光寺で3日、恒例の節分会があった。今年4月に7年目に1度の御開帳を控える同寺。俳優の松平健さんやBCリーグ信濃グランセローズの選手、公募した福男・福女ら約700人が、威勢のいい掛け声とともに豆や菓子などをまいた。
豆まきの一行は大本願を出発した後、行列をつくって参道を進んだ。本堂内陣で災いを払う儀式「追儺(ついな)式」をした後、「福は内、鬼は外」の掛け声で、回廊で豆などをまいた。約4800人の参拝客らは、福をつかもうと懸命に手を伸ばしたり、記念撮影をしたりしていた。
佐久市長土呂の主婦武田仁美さん(29)は3月上旬に初産を控え、長野市の実家に帰省中。飛んできた豆をつかみ、「母子ともに健康でいられるよう、福を分けてくださいとお願いした」。福女で豆をまいた同市三輪の会社員宮崎由美子さん(48)は「豆を受け取る皆さんがとても楽しそうで、うれしかった」と笑顔だった。
この日は北向観音(上田市)、秋葉神社(長野市)、諏訪大社下社(諏訪郡下諏訪町)など、各地で豆まきや節分の行事が行われた。