3月13日で廃止されることになった只見線の柿ノ木駅=2009年、魚沼市

3月13日で廃止されることになった只見線の柿ノ木駅=2009年、魚沼市

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只見線山あいの「秘境駅」 柿ノ木駅(魚沼)3月13日廃止

新潟日報(2015年2月6日)

 JR東日本新潟支社は5日、同支社管内で唯一の臨時駅である只見線柿ノ木駅(魚沼市)を、乗客減少を理由に3月13日で廃止すると発表した。10年ほど前に全国のローカル線を旅する漫画で取り上げられて以来、山あいの「秘境駅」として話題を集めており、県内からは廃止を惜しむ声が上がっている。

 柿ノ木駅は1951年、臨時に停車する仮乗降場として開設された。国鉄民営化に伴い87年に「駅」となり、定期列車が止まった。2013年3月にイベントなど一時的な需要に対応する臨時駅となったが、14年の停車は1日だけで、上下2本にとどまった。

 駅がある柿の木集落の人口は14年12月末現在、7世帯18人。近年は地元住民の利用もほとんどなかったという。

 只見線を長年、利用してきた鉄道友の会新潟支部会員の佐藤道博さん(65)=魚沼市=は「40年ほど前は柿ノ木駅からもよく高校生が乗っていたが、近くの国道が便利になるにつれて乗客が減った。廃止は残念だが、乗る人がいないのでは仕方ない」と話す。

 只見線は11年7月の豪雨で橋が流失するなどし、現在も福島県内の只見-会津川口間で不通が続く。魚沼市企画政策課は「柿ノ木駅の廃止は残念。只見線の1日も早い全通をJRに求めていきたい」としている。

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