蚕の神に感謝する初午(はつうま)の繭玉団子作りが11日、白山市白峰で行われ、地域住民が蚕の繭に見立てた団子を木の枝に刺す飾りを仕上げた。
白峰地区では昭和40年代まで、現金収入を得る貴重な手段として、養蚕業が盛んだった。繭玉団子作りは繭の豊作を願う伝統行事で、毎年、初午の日に行われてきた。
山口春風さん(93)方では、孫の美紗子さん(28)ら7人が米粉で作った団子をサルスベリの枝の先端に刺し、約30本の飾りを作った。山口さんは出来上がった飾りを蚕の神に供えて祈りをささげた。