信州に春を告げる村―。天龍村は12日、村特産の竜峡小梅の「開花宣言」を出した。例年並みの早さで、3月中旬に見頃を迎えるという。
同日午後、同村平岡鶯巣にある「うぐす梅園」で1月中旬から観察してきた村振興課商工観光係の今井渓さん(28)が、1本の木に咲く5輪の白い花を確認した。今年は最も早いもので1月下旬に咲き出したが、その後は雪や寒さの影響で開花が遅れていた。例年だと咲き始めから1週間ほどで開花宣言が出せる咲き具合になるが、今年は3週間近くかかったという。
15日には同村を中心に「天龍梅花駅伝」が開かれ、大勢の選手が訪れる。今井さんは「今年は開花がなかなか進まずもどかしい思いでした。駅伝に間に合うように咲いてくれてほっとしています」と話していた。