収穫したジオウと商品の入浴剤を持つ木村さん(左)と滝沢さん

収穫したジオウと商品の入浴剤を持つ木村さん(左)と滝沢さん

長野県 上田・小諸 特産

上田産の薬草ジオウで入浴剤 有志が栽培・開発、デザインは長野大生

信濃毎日新聞(2015年2月21日)

 上田市などの有志でつくる「上田薬草の会」が、市内で育てた中国原産の薬草ジオウ(地黄)で入浴剤を開発し、21日から市観光会館(上田市大手)や農産物直売所、土産物店などで順次販売する。袋とケースのデザインは長野大(同市下之郷)の学生が担当。20日は同大で記者発表会を開き、同会と大学の関係者が「上田の新しいお土産として広めたい」とPRした。

 薬草の会は2010年に発足。新たな産業創出のほか、遊休農地の解消と障害者の雇用確保も目指した。ジオウはこれまで製薬会社に卸しており、独自商品の開発は初めて。同市富士山(ふじやま)の畑で収穫した約2トンのジオウを、富山市の業者が入浴剤に加工した。

 商品名は「真田丸詣(まい)り」。赤、緑、白の3色でそれぞれリンゴ、ヒノキ、和漢植物の香りがする。1袋180円で、三つのケース入りは540円。1万ケースと、各色を4500袋ずつ作った。

 袋のデザインは、企業情報学部の禹在勇(ウジェヨン)教授(53)のゼミ生10人が29作品を提案し、同学部4年滝沢啓(けい)さん(22)の作品を採用。ケースも滝沢さんが手掛けた。薬草の会会長の木村保夫さん(64)=上田市真田町本原=は「気軽に手に取りたくなるデザインにしていただいた。商品化を機に、ジオウが上田の特産物になればいい」と話していた。

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