上伊那地方の新たな観光パンフレット「信州かみいな　じゃらん」＝写真＝が完成した。県内や首都、中京、関西圏の約千人を対象に上伊那地方の観光資源の知名度や関心度などを調査。中央、南の両アルプスや高遠城址（じょうし）公園（伊那市）などの「定番」から、全国的にはまだ有名でないものの調査では関心が高かった観光地や食べ物まで、幅広く紹介したのが特徴だ。

　上伊那観光連盟（事務局・上伊那広域連合）が、旅行雑誌などで実績のあるリクルートグループに委託して作った。花やホタルの名所、温泉や農産物直売所、そばやソースかつ丼、ローメンの店などを紹介。「定番」以外では、大芝高原（上伊那郡南箕輪村）や上伊那農協の「すずらん牛乳」などを取り上げており、効果的な情報発信や誘客に結び付けたい考えだ。

　１０万部作った。上伊那の８市町村や観光地などに置き、無料配布する。同連盟の担当者は、上伊那では観光消費額が少ないのが課題とし、「桜の時季にパンフを手に上伊那を周遊していただけたら」と期待している。