福井県敦賀市相生町の博物館通りのにぎわい創出に向けた道路整備や市立博物館(旧大和田銀行本店)修復などの一連の事業終了を記念し、市は15日に「博物館通りフェスティバル」を開く。新たな装いとなった同通りで、博物館見学会や若狭地域のグルメを販売するテント市、ライブ演奏など多彩なイベントを展開する。
通りは東西約230メートルで、古い港町の風情を残す。明治から戦前までは銀行や公設市場、百貨店などが立ち並び、多くの人が集う敦賀の中心地だった。
2012年度に市が活性化プロジェクトに着手し、道路の石畳化や町家再生テナント店のオープン、博物館修復、イベント広場整備などを進めた。今年3月末にプロジェクトが完了する。ハード整備の総事業費は約9億9300万円。
フェスティバルは午前8時半~午後3時半。みなとつるが山車会館前特設ステージで午前9時半から式典を行い、順次、敦賀高吹奏楽部、ジャズやポップスグループなどの演奏がある。東浦みかんビールなどを販売する飲食コーナーも設ける。
同会館内では、戦前の敦賀の街並み、整備事業の推移を写真パネルで紹介。10月オープンの赤レンガ倉庫もPRする。
通り中ほどのイベント広場にはテント市が出店し杉箸アカカンバや若狭牛など特産品を販売するほか、敦賀ゆかりの芋粥(いもがゆ)の試食会がある。
博物館見学会は午前9、10、11時からの3回で、各回先着20人。当日は地元の野菜や新鮮な魚介類が並ぶ「晴明の朝市」が同時開催される。
市商工政策課は「博物館通りは、戦災を免れた建物が残り歴史を今に伝えている。ぜひ足を運びんで港町風情を楽しんでほしい」と話している。問い合わせは同課=電話0770(22)8122。