北陸新幹線(長野経由)金沢延伸開業を間近に控えた長野市のJR長野駅で14日未明、新しい運賃表への張り替えなど、最後の開業準備作業が進められた。
東京―長野間を結んだ「長野新幹線」では最後の列車となる下り「あさま555号」が13日午後11時50分ごろ、同駅に到着。すべての乗客が改札を出たのを確認した後、作業員6人が券売機の上部にある新幹線の運賃表の張り替えを始めた。金属製のパイプで組んだ足場や脚立に乗って古い運賃表を外し、金沢方面への運賃なども書き込まれた新しい運賃表を取り付けた。
大掛かりな作業に多くの人が駅通路で足を止め、作業の撮影などをしていた。同市篠ノ井会の医師鳥居旬さん(27)は「こんな作業は初めて見た。まだ実感がないが、(延伸開業で)北陸が近くなればいいと思う」と話していた。
長野駅では、14日から第三セクターのしなの鉄道(上田市)に運行が引き継がれて「北しなの線」に変わる信越線のホームでも、時刻表などを変更する作業が行われた。