長野発の一番列車「はくたか591号」でJR金沢駅に到着し、「金沢」の駅名表示を撮影する人たち=14日午前7時39分

長野発の一番列車「はくたか591号」でJR金沢駅に到着し、「金沢」の駅名表示を撮影する人たち=14日午前7時39分

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山へ海へ、夢乗せて 北陸のおすし・善光寺...膨らむ旅の楽しみ

信濃毎日新聞(2015年3月14日)

 信州から北陸へ、北陸から信州へ―。北陸新幹線(長野経由)金沢延伸開業を迎えた14日、長野、金沢両駅から一番列車に乗り込んだ乗客は、車窓から望む立山連峰や日本海などの景色を楽しみながら、信州と北陸を結ぶ旅を満喫した。

 JR長野駅からは午前6時11分、始発の「はくたか591号」が金沢へ出発。カメラを構えた鉄道ファンや乗客らでホームがごった返す中、県歌「信濃の国」の発車メロディーを合図に動きだした。

 長野市の会社員荒井啓彰さん(38)は、長男の春輝君(10)=長野市城山小4年=と金沢へ。1997年の長野新幹線開業の際も一番列車に乗ったといい、「あのころは、金沢まで延伸する際に子どもと一緒に乗車するなんて思いもしなかった」と感慨深げ。春輝君は「一番列車はこの1回しかない機会だから、どうしても乗りたかった」と笑顔だった。

 乗客は、窓の外の景色を眺めたり、観光情報誌を読んだりとくつろいだ様子。「和」をイメージした新型車両の内装を写真に収めたりする乗客もいた。午前7時38分、終点の金沢駅に到着すると、「あっという間だった」「とうとう金沢まで来たね」などと話しながら降り立った。

 塩尻市の主婦大内真紀子さん(42)は小学生の娘ら家族4人で日帰りの旅行に来たといい、「車でなら絶対に泊まりになるけれど、新幹線は日帰りできて便利。新鮮なおすしが楽しみ」と話し、金沢市街地へ向かった。

 長野駅には午前7時5分ごろ、金沢発東京行きの始発列車が到着。改札口では切符を記念に残そうと、改札機を通さずに駅員にスタンプを押してもらう人の列ができた。

 金沢市のアルバイト内村公彦さん(41)は、20年以上前にスキーの修学旅行で志賀高原を訪れて以来の長野で、「開業記念に乗ろうと思った」。お目当ては善光寺といい、「名前は知っていたので、1度行ってみようと思っていた。せっかくだし、そばを食べ、できたら温泉にも入りたい」と話し、装いを新たにした長野駅を後にした。

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