福井県内外の丼が集結する祭典「ワール丼カップ2015」(福井新聞社後援)が14日、福井市の福井駅前電車通りで開幕した。15日までの2日間、全国丼グランプリに輝いた9丼をはじめとする21丼が販売される。初日はオープン直後から大勢の客が訪れ、丼を求めて長蛇の列をつくった。通りに設けられたテーブルでは、家族連れらが個性豊かな丼の数々をじっくりと味わい、楽しいひとときを過ごしていた。
同電車通りが午前10時~午後4時、車両通行止めとなり、通りの両側に丼の販売ブースがズラリと並んだ。全国各地の特産品を使ったアイデアあふれる丼を提供。県内からもソースカツ丼や、海、山の幸を盛り込んだ丼が集まった。
初日は午前10時のオープンに先立ち、会場の特設ステージで開会式が行われた。福井県を丼でPRする「福丼県プロジェクト実行委員会」の野坂昌之委員長が「たくさんの丼を味わってほしい。この祭典で活動は『句点』を迎えたと考えていたが、周囲の熱気を見てまだ『読点』だと思った。さらに今後も運動を展開していきたい」とあいさつした。
西川福井県知事や実行委メンバー、出店者ら約40人が壇上に登り、全員で丼を手に「丼杯(どんぱい)」して開催を祝った。
オープン直後から丼を買い求める人々が続々と各ブースを訪れた。サーロインステーキ丼など和牛を使った丼の販売ブースが特に人気で、早々と数十人が行列をつくった。午後にはさらに人出が増え、当日売り切れとなるブースが続出した。
同祭典は「井に点を打ったら丼」というユニークな発想から始まった福丼県プロジェクトの一環として、初めて企画された。