行燈から和紙をはがす参加者ら

行燈から和紙をはがす参加者ら

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文久の大行燈の製作開始 福野・夜高祭前夜祭に登場

北日本新聞(2015年3月16日)

 南砺市福野地域中心部で4月30日に行われる福野夜高祭前夜祭に向け、名物「文久(ぶんきゅう)の大行燈(あんどん)」の製作が15日、同市柴田屋の福野西部地区防雪センターで始まった。前夜祭までに仕上げ、最上部の飾りは昨年までと同様、風神をかたどる。

 「文久の大行燈」は高さ約15メートルで、南砺市福野地域中心部の7町で現在も受け継ぐ大行燈の2倍余り。電柱がない時代に作られていた高さの行燈を再現したもので、幕末の文久年間に福野夜高祭史上最大になったとされることが名称の由来となっている。

 5月1、2日の福野夜高祭に先立つ4月30日の前夜祭で、JR福野駅前の通りを練り回す。年齢や性別を問わずあらゆる人が引き回しに参加でき、夜高祭の魅力を体感できる趣向としても親しまれている。

 福野夜高祭連絡協議会(山辺美嗣会長)が費用を負担し、福野地域や市外の有志らが製作に当たる。15日は約20人が、保管されていた行燈から、和紙をはがす作業をした。福野夜高保存会の石崎俊彦会長が立ち会った。今後、老朽化した一部の骨組みを更新。和紙を貼り直し、下絵の作業である「ろう引き」を経て色を塗る。

 前夜祭直前までの平日午後7時半から10時、同市柴田屋(福野)の市園芸植物園に隣接する福野西部地区防雪センターで作業を行う。住所や性別を問わず、ボランティアで協力する参加者を募集している。問い合わせは同連絡協議会の河合秀和理事、電話090(4684)1165。

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