雪が降る中、勇ましいまとい振りを奉納する県若鳶会のメンバー=1月2日、射水神社

雪が降る中、勇ましいまとい振りを奉納する県若鳶会のメンバー=1月2日、射水神社

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勇ましい職人芸披露へ 4月、射水神社で伊勢の鳥居設置祝う

北日本新聞(2015年3月17日)

 高岡市古城の射水神社(松本正昭宮司)が伊勢神宮(三重県)から譲り受けた鳥居が4月5日、境内に設置されることに合わせ市中心部で同日に行われる「奉曳(ほうえい)」行事で、県内の若手とび職人でつくる県若鳶(わかとび)会(利根川慎一会長)がまとい振りや木遣(や)り歌、はしご登りを披露することになった。職人の勇ましい心意気で、歴史的な祭事を盛り上げる。

 県若鳶会は20年以上にわたり、毎年正月に射水神社でまとい振りの奉納を行っており、同神社が同会に協力を依頼した。

 奉曳行事では、同神社が昨年11月、伊勢神宮の外宮から譲り受けた鳥居「板垣北御門(いたがききたごもん)」の最上部にある笠木を台車に載せ、綱を持った市民約500人が、あいの風とやま鉄道高岡駅前から御旅屋通り商店街を通り、同神社まで向かう約1・1キロを引き回す。同神社で笠木の設置作業を行う。

 県若鳶会のメンバー約20人は、発着点となる2カ所で江戸時代から伝わる伝統のはしご登りを披露。道中では市民の一団を先導し、道を清めるとされるまとい振りをしながら、威勢のよい木遣り歌を響かせる。

 利根川会長は「100年に1度あるかどうかの機会を与えられ、とても光栄。とび職とは何かを見せたい」と意気込んでいる。

 同神社には、昭和初期から戦前ごろまで境内に鳥居が2基あった記録が残っており、奉曳をもって、現在ある鳥居と合わせ当時の姿がよみがえることになる。

 同神社は奉曳の参加者を募集している。問い合わせは同神社、電話0766(22)3104。

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