諏訪市湖南大熊の「城山福寿草園」で、斜面一面に約1万2千株のフクジュソウが咲きそろい、見頃を迎えている。18日の諏訪の最高気温は19・3度と4月下旬の暖かさ。訪れた人たちは春の陽気の中、写真を撮ったり座って間近に眺めたりと、思い思いに楽しんでいた。
手入れをしている藤森且久さん(80)によると、今年は雪解けが遅く、例年より約1カ月ほど遅い今月10日頃、全体に咲き広がった。以前は養蚕に使う桑畑だったが、1973(昭和48)年に埼玉県から苗を取り寄せて植え始め、徐々に増やしたという。今は花が大きい園芸種の「フクジュカイ」を中心に30品種のフクジュソウがある。
娘とカメラを片手に訪れた松田弘三さん(80)=岡谷市神明町=は「一面見応えがあって黄色も鮮やかですね」と話していた。