足羽川上流にかかる福井県池田町土合皿尾のかずら橋で28日、冬季通行止めの解除に合わせ安全祈願祭が行われた。
周辺にはまだ70センチほどの積雪があり、ことしは積雪の少なかった昨年より開通が4日遅れた。祈願祭には橋を管理する一般財団法人「池田屋」職員や地元区長ら計6人が出席。同町稲荷の須波阿湏疑神社(すわあずきじんじゃ)の梅田雅夫神主が神事を行った。
シラクチカズラで組まれたつり橋は全長44メートル、水面からの高さ12メートル、幅1・8メートル。足元の板同士の隙間からは水面が見えスリル満点。川のせせらぎを聞きながら春は桜、初夏は新緑の中を歩くことができる。
式典終了後、参加者と開通を待ちわびた観光客がさっそく渡り初めを行った。手すりにつかまりながらおそるおそる渡った日浦璃毘兎(りひと)君(5)は「木同士が巻き付いているのに揺れて怖かった」と話していた。
雪が積もり始める11月末ごろまで通行可能。通行料は大人300円、小中学生200円。