桜雲橋を渡り、問屋門前で「開門」と声を上げる保育園児ら

桜雲橋を渡り、問屋門前で「開門」と声を上げる保育園児ら

長野県 伊那路 花・紅葉 祭り・催し

開花もうすぐ...さくら祭り開幕 伊那の高遠城址公園

信濃毎日新聞(2015年4月2日)

 伊那市高遠町の高遠城址(じょうし)公園で1日、「さくら祭り」が始まった。雨のため園内の高遠閣に関係者約60人が集まり、期間中の安全やにぎわいを祈願。地元保育園児が「春が来た」を合唱、白鳥孝市長と桜雲橋を渡り、本丸に続く問屋門をくぐった。市高遠町総合支所は、タカトオコヒガンザクラの開花は5日ごろ、見頃は9日前後とみている。

 今年は市観光協会を中心に、初めて三の丸に無料休憩所を設け、各種催しを予定。市はJR東海と協力し、電車とバスでの誘客にも取り組む。白鳥市長は公園開き式で「盛り沢山の試みをいろいろな媒体で発信したい。高遠の歴史と文化を観光の柱にしてやっていきたい」と述べた。

 伊那署は1日、高遠閣横に臨時警備派出所を開設した。内川政澄署長は「お客さんに、来て良かったと思って帰ってもらい、地元の人にもわだかまりを残さないような警察活動をしたい」と話した。

 市内の中小業者らでつくる「製造業ご当地お土産プロジェクトチーム」は同日、開発した「サクラコマ」などの売り上げから、1万円を桜の保全のために寄付した。

 祭りは30日まで。開園は午前8時〜午後5時(最盛期は午前6時〜午後10時)。開花宣言翌日から散り終わりまでは有料で、高校生以上500円(30人以上の団体は1人400円)、小中学生250円(同200円)。

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