アンズ産地の長野市松代町東条で、アンズの花が咲き始めた。尼厳(あまかざり)山南斜面の畑に約5千本が植わり、週末にかけて見頃を迎えそうだ。より濃いピンク色の品種が多いのが特徴といい、地元農家らでつくる実行委員会は、産地としての地域をPRしようと「第7回東条あんずまつり」を4〜13日に現地で開く。
実行委によると、開花は例年並みだった昨年より5日ほど早い。満開は7、8日ごろという。まつりでは、お茶を振る舞い、アンズのジャムやシロップ漬けといった加工品の作り方を実演、販売する。これまでより高い見晴らし台を設け、カラオケやハーモニカ演奏で盛り上げる計画だ。
生産者の高齢化や後継者不足でアンズ畑も減少傾向というものの、「アンズは比較的収入が安定している。まつりがアンズを守っていく契機になればいい」と、実行委員長のアンズ農家小野益一さん(74)=長野市松代町東条。「天気なら北アルプスの山並みを望めるのが一番の売り。毎年少しずつ訪れる人が増えている」と話している。
まつりは午前9時半〜午後3時。入場無料。問い合わせは小野さん(電話090・4704・8464)へ。