上田観光コンベンション協会(上田市)が進めていた上田市の上田駅構内の模様替えが、7日までに完了した。お城口と温泉口をつなぐ自由通路としなの鉄道、上田電鉄(いずれも同市)の駅改札口などを、統一したデザインの垂れ幕やのれんで装飾。デザインはしなの鉄道の観光列車「ろくもん」を手掛けたデザイナー水戸岡鋭治さんが担当した。
市の玄関口となる駅を装飾し、観光客を迎える「真田幸村の郷駅づくりプロジェクト」として企画。事業費約750万円は、市と両鉄道会社が負担した。自由通路のお城口、温泉口にはそれぞれ幅約10メートルの大きな垂れ幕を設置。改札口や切符売り場、売店などにものれんを掲げ、待合所には木製ベンチを置いた。
のれんや垂れ幕は赤茶色の落ち着いた色合いで、上田ゆかりの戦国武将真田氏の家紋「六文銭」「結び雁金(かりがね)」などを随所にあしらった。「白壁の駅と調和し、城下町に溶け込むデザインになった」と同協会の担当者。北陸新幹線(長野経由)金沢延伸や2016年NHK大河ドラマ「真田丸」放送による観光客の増加を見込んでおり、しなの鉄道も「上田を訪れるお客さんをおもてなしの心で迎えたい」としている。