レンガ館、桜との共演を狙ってラッセル車を撮るファンら=11日、永平寺町東古市

レンガ館、桜との共演を狙ってラッセル車を撮るファンら=11日、永平寺町東古市

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ラッセル車、桜とパチリ えち鉄永平寺口駅

福井新聞(2015年4月13日)

 電気機関車のラッセル車「テキ521」を桜と絡ませて撮影するイベント「えち鉄を撮ろう!」が11日、永平寺町東古市のえちぜん鉄道永平寺口駅周辺で行われた。全国から鉄道ファンら約800人が詰め掛け、除雪車両と咲き誇る桜との"共演"をカメラに収めた。

 地元の東古市区まちづくり協議会とえち鉄521プロジェクト実行委員会が開いており、4回目。ラッセル車は1949年、旧京福電鉄時代に製造され、えちぜん鉄道が譲り受けた。凸形の車体やモーターの轟音(ごうおん)が特徴の"66歳"の現役で、昨シーズンは7回出動した。

 撮影は、ラッセル車を同駅近くの熊野神社前の鉄橋に数分間停車させて行われた。永平寺口駅周辺整備事業の一環で整備された旧京都電燈(でんとう)古市変電所(通称レンガ館)も新たに撮影スポットに加わった。

 会場近くの桜はほぼ満開で、カメラを手にしたファンらは、こまめに移動しながらベストショットを狙った。大阪府の会社員早川隆司さん(56)は「曇り空なのが残念だけど、桜と鉄橋を入れて、ラッセル車のいい写真が撮れた」。勝山市の会社員太田裕己さん(24)は「鉄道が好きだけど遠くのイベントには行けないので、楽しみにしていた。普段ではあり得ない光景が見られ、良かった」と笑顔だった。

 伊藤博夫実行委員長は「全国から撮影に来てくれてうれしい。東古市の活性化のためにも、人が集まる企画を続けていきたい」と話していた。

 ラッセル車内の見学や永平寺中吹奏楽部の演奏などもあり、イベントを盛り上げた。

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