来場者にサインを贈る村松さん(左)

来場者にサインを贈る村松さん(左)

長野県 長野市周辺 北陸新幹線

北陸新幹線の「鳥瞰図絵巻」、長野で制作の裏話披露

信濃毎日新聞(2015年4月19日)

 長野市の平安堂長野店で18日、絵地図・鳥瞰(ちょうかん)図作家の村松昭さん(74)=東京=の催し「トーク&サイン会」があった。村松さんは、北陸新幹線(長野経由)の路線と周辺の名所などを描いた「北陸新幹線鳥瞰絵巻」(信濃毎日新聞社発行)の鳥瞰図を描いた作家。絵を見せながら制作の裏話や沿線の見どころを話し、来場者の本にサインした。
 同店で5月31日まで開かれている、信濃毎日新聞社など全国の地方紙と共同通信社が発行した書籍を集めた「全国新聞社ふるさとブックフェアin長野」の関連イベント。
 村松さんは「2万5千分の1の地形図を基に(想像で)立体にする」と技術の一端を披露した。取材も加味し、沿線にすむ鳥や地域ゆかりの歴史的人物、新幹線駅から使える在来線も描いたことなどを紹介した。
 鳥瞰図には、豊富な屋敷林で知られる富山県砺波(となみ)平野の風景もある。「それぞれの家が防風林を造って風から(家を)守っている。なかなかいい風景です」と話していた。
 訪れた長野市内の主婦長谷川幸恵さん(44)は「観光地の情報から地域の歴史まで分かり、行きたくなりますね」。平安堂長野店では25日午後3時から、鳥瞰絵巻の縦断面図を描いた地図研究家今尾恵介さんのトーク&サイン会がある。

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