月岡温泉にオープンする「新潟地物プレミアムセレクション旨UMAMI」=22日、新発田市

月岡温泉にオープンする「新潟地物プレミアムセレクション旨UMAMI」=22日、新発田市

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新発田との観光連携の核に 地物を月岡でアピール 食品店きょうオープン

新潟日報(2015年4月24日)


 新潟市の発酵食品や海産物の魅力を、試食販売を通じて観光客に伝える店舗「新潟地物プレミアムセレクション 旨UMAMI(うまみ)」が24日、新発田市月岡温泉に開店する。22日のプレオープンには、広域観光連携に取り組む新潟市の篠田昭市長と新発田市の二階堂馨市長が訪れ、「両市の架け橋となってもらいたい」と期待した。観光連携に関する両市長の対談も行われた。

 月岡温泉の旅館や新発田市などでつくる「月岡温泉開湯百年祭実行委」が、温泉街の活性化を図る空き店舗対策事業の一環。店は温泉街の目抜き通りに面し、広さは約40平方メートル。新潟市中央区の峰村商店のみそや漬物、江南区の大栄魚類の干物や焼き漬けなどを販売する。店内に白米とだし汁が用意されており、商品をお茶漬けなどにして試食しながら買い物ができる。

 新潟市はこれまで、京都市や福島県喜多方市と「観光交流宣言」を結ぶなど、広域での観光振興に力を入れてきた。篠田市長は「月岡温泉の真ん中に両市の連携のシンボルができた。新潟と新発田をつなぐ核となり、人間関係を醸してほしい」と話した。

 「旨」のはす向かいには、県内全域の日本酒を試飲販売する「新潟地酒プレミアムSAKE 蔵KURA」が2014年に開店した。地元の関係者でつくる合同会社「ミライズ」が両店舗の運営に当たる。

 峰村商店が近隣の清酒製造業などとともに「醸す地区」と銘打って醸造業をPRしているのを受け、実行委も「温泉をかもする(かき混ぜる)」という方言に絡めて「旨」「蔵」のある地域を「かもす地区」と名付け、周知を図る。ミライズの穴沢恵子代表(40)は「近くの足湯からかもす地区を巡り、温泉街を歩いて楽しんでもらいたい」と話していた。

 両市長は月岡温泉の足湯に漬かりながら、観光に関する対談も行った。篠田市長は「新潟と新発田はともに食文化が素晴らしい。発酵、醸造でいいコラボレーションができるだろう」とし、二階堂市長は「両市は温泉や芸妓など連携素材がたくさんある。広域観光エリアをしっかりとつくりたい」と話した。

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