東京や神奈川の欄(右手前)にシールが集中する来客の在住地を示すボード。左奥はシールで埋まった以前のボード=五箇山総合案内所

東京や神奈川の欄(右手前)にシールが集中する来客の在住地を示すボード。左奥はシールで埋まった以前のボード=五箇山総合案内所

富山県 砺波・南砺・五箇山 北陸新幹線

どこから来た?1位は東京 五箇山で来客調査

北日本新聞(2015年4月28日)

 南砺市観光協会五箇山総合案内所は、来客にどこの都道府県から来たかを丸いシールで日本地図に示してもらうボードを設置している。北陸新幹線が開業した3月14日からボードを新しくしたところ、シールの数は東京がトップに立つなど首都圏に集中。新幹線効果が出ていることが一目で分かる結果になった。

 シールは来客に任意で貼ってもらっている。新幹線開業後のボードは現在、35都道府県に計230枚のシールがあり東京が37枚でトップ。神奈川14枚、埼玉12枚、千葉10枚と首都圏がいずれも上位に食い込んでいる。地元富山や隣県の石川を除くと関東の来客が全体の半数を占めている。

 五箇山総合案内所によると、例年は東海北陸自動車道で訪れる人が多い愛知が不動の1位だったが、ことしは首都圏のシールの数が目立ち、実際に首都圏にシールを貼った人のほとんどが「新幹線で来ました」と話したという。

 ボードは2011年から設置し、北陸新幹線開業以前の4年間の統計では47都道府県全てから来客があり、シール数1位は愛知784枚、2位富山712枚、3位東京615枚。北陸新幹線人気の盛り上がり次第では通算でも東京が愛知を抜いて1位になる可能性があり、同案内所はゴールデンウイークにシール数がどう推移するか注目する。

 外国人の来客も多く、ボードは海外バージョンもある。これまで47の国と地域から来客があり、シール数は1位台湾、2位香港、3位アメリカという。スタッフの鼻崎友香さんは「皆さんが本当に楽しそうにシールを貼られ、いいコミュニケーションの機会になっている。相手のお国自慢を聞かせてもらったり、五箇山の観光地としての改善点も話してもらったりして勉強になる」と話している。

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