温泉街を練る人形山車「本山」=29日、福井県あわら市温泉4丁目

温泉街を練る人形山車「本山」=29日、福井県あわら市温泉4丁目

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芦原温泉春祭り、華やか勇壮山車 湯の街熱気 大太鼓や囃子響く

福井新聞(2015年4月30日)

 芦原温泉春まつりが29日、福井県あわら市の同温泉街で行われた。春の陽気の中、勇壮な人形山車や芸妓(げいぎ)を乗せた山車、みこしがにぎやかに練り歩き、温泉街は終日熱気に包まれた。

 温泉街を構成する舟津、田中、二面の3温泉区にそれぞれまつられている薬師如来「お薬師さん」の祭りで、明治後期から続いている。みこしと、巨大な人形を載せた山車「本山(ほんやま)(人形山)」、満開の桜をあしらった山車「花山(桜山)」を3区が持ち回りで担当。大太鼓を打ち鳴らす山車「太鼓山」は田中温泉青壮年会が受け持っている。

 この日は、同市温泉5丁目の舟津温泉薬師堂で芦原温泉芸妓の踊りが奉納された後、みこしを先頭に3基の山車が温泉街を巡った。

 人形山車の「本山」は、地元有志の「芦原山車人形の会」が制作した高さ約6メートルの柴田勝家像が載せられた。小中高生や外国語指導助手(ALT)が囃子(はやし)方として乗り込み、祭りの盛り上げに一役買った。三味線を担当した坂井星空さん(芦原小6年)は「4カ月練習してきたから、うまく弾けると思う」と笑顔で乗り込み、練習の成果を披露していた。

 「花山」に乗った芦原温泉芸妓8人は華やかなお囃子を披露。「太鼓山」は勇ましい大太鼓の響きを温泉街に響かせた。3基の山車巡行は夜まで続き、温泉街を訪れた多くの観光客がにぎやかな山車巡行を写真に収めていた。

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