白い大きなハンカチが垂れ下がったように見えるハンカチノキが、越前町福井総合植物園プラントピアで見ごろを迎えている。訪れた人たちは、木いっぱいに下がった様子を珍しそうに眺めていた。
ハンカチノキは中国西南部の標高2000メートルの山地が原産。一つの花に雌しべと雄しべがある両性花で、学術的に貴重種のため「植物界と呼ばれる部位。ハンカチをつり下げたように見えることから、この名が付けられた。
同園のエントランスに3本植えられている。ひらひら揺れて出迎えてくれる不思議な木に、来場者は目がくぎ付けになっていた。見ごろは今月中旬まで。
松本淳園長は「見た目の珍しさが目を引きがちだが、雌しべと雄しべの場所なども非常におもしろい植物。4日の植物園の日に講義で触れるので足を運んでほしい」と話していた。