川上御前が紙すきを村民に伝える所作を再現した紙能舞=4日、福井県越前市大滝町

川上御前が紙すきを村民に伝える所作を再現した紙能舞=4日、福井県越前市大滝町

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紙すき伝授を再現する舞 岡太・大瀧神社 越前市

福井新聞(2015年5月5日)

 1500年前に紙すきを伝えたとされる紙祖神(しそしん)の川上御前を祭る越前市大滝町の岡太(おかもと)神社・大瀧神社で4日、例大祭「神と紙の郷」の春祭りが開かれた。地元の子どもらによる紙能舞や紙神楽などが営まれた。

 例大祭は県指定の無形民俗文化財。3日は、ご神体を奥の院から下宮へ迎える「お下(お)り」が行われた。
 この日は柳瀬美開さん(岡本小6年)が川上御前を演じ、紙すきを村民に伝える所作を取り入れた紙能舞を披露。続いて村民役の男子児童約20人が、伝えられた紙すきを再現する紙神楽を奉納した。

 大鍋で沸かした湯にササを浸し、参拝者に振りまいて身を清める湯立ての神事も営まれた。

 5日は五箇地区の五つの神社を巡行するみこし渡りと、ご神体を奥の院へみこしで送る「お上(あが)り」が行われる。

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