飯山市の「いいやま菜の花まつり」の来場者は、前年を1500人下回った=3日

飯山市の「いいやま菜の花まつり」の来場者は、前年を1500人下回った=3日

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菜の花、新幹線効果は? 飯山の「まつり」減、周辺観光地は増

信濃毎日新聞(2015年5月8日)

 北陸新幹線(長野経由)飯山駅の開業効果が期待された飯山市の「いいやま菜の花まつり」(3〜5日)の来場者は2万4500人で、前年を1500人下回った。周辺観光地の入り込みは伸びており、市担当者は「まつりに来ていた地元の人が、新幹線で市外へ出掛けたのかも...」とぼやく。ただ、今年は7年目に1度の善光寺(長野市)の御開帳とも重なったため、「それなりのお客さんに来てもらえた」との受け止めも聞かれる。

 飯山市によると、まつり会場の菜の花公園を訪れた人は、3、4日が8千人、5日が8500人。飯山駅と同公園などを結んで市が運行した周遊バスと民間路線バスは、3日間で計435人が利用し、在来線のみだった前年を131人上回った。4、5日に飯山駅で観光客を出迎えた山崎美典市経済部長は「駅には常に人がいる状態だった」と話す。

 善光寺御開帳がある年は菜の花まつりの来場者が減る傾向にあるといい、前回2009年は前年を3千人下回った=グラフ。今年は北陸地方の新幹線沿線観光地とも競合することになった。

 一方、飯山市の高橋まゆみ人形館を4月29日〜5月6日に訪れた人は前年同期比7・8%増の6366人、同市の湯滝温泉は同12・3%増の3568人だった。

 下高井郡野沢温泉村の野沢温泉観光協会によると、1〜6日に同協会があっせんした宿泊者は前の年よりおよそ17%増。村内の温泉施設利用者も増えたといい、同協会は「新幹線延伸後は個人客を中心にまずまずの人出。新幹線効果があるのかもしれない」と話している。

 飯山駅開業に合わせ、同郡木島平村に今月1日にオープンした道の駅「FARMUS(ファームス)木島平」は6日までに1万6500人が利用した。運営する「農村木島平」常務の滝沢豊美さん(56)は「予想以上の入り込みだった」。多くは車で来たといい、「今後はレンタル自転車の導入などで新幹線効果も狙った仕掛けをしたい」と意気込んでいる。

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