月岡芸妓の着物の生地を使って手作りしたあんどん=新発田市

月岡芸妓の着物の生地を使って手作りしたあんどん=新発田市

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新発田・月岡 布地あんどん温泉街照らす

新潟日報(2015年5月11日)

 新発田市の月岡温泉で、月岡芸妓(げいぎ)が着古した着物の生地を使ってあんどんを手作りし、温泉街を照らす催しが行われている。月岡温泉に古くから根付く芸妓文化に光を当てた。16日まで、100個のあんどんが旅館や商店、民家などの軒下を飾る。

 月岡温泉観光協会が取り組むプロジェクト「月岡温泉 華あかり」の一環。観光協会が芸妓組合から古着を譲り受け、4月上旬にあんどんを作った。サイズは一辺が20センチと小ぶり。地元の工務店から提供された木材を使い、正六面体のあんどんの骨格を組み立て、側面に着物から取った布地を張り付けた。

 温泉のメーンストリートの一部と、足湯施設につながる道路計300メートルに設置した。ピンクや青など多彩な生地の色や、生地にあしらった草、木、幾何学模様などを通して、独特の柔らかい光を放っている。

 月岡芸妓は20年ほど前には300人を数えたが、現在は約30人にまで減少した。観光協会の飯田武志さん(33)は「芸妓には縁が無かったお客さまにも、月岡には芸妓文化があるということを目で見て知ってもらい、継承につなげたい」とプロジェクトの狙いを語る。

 プロジェクトでは16日までの期間中、足湯に浸りながら数多くの絵柄番傘を通したあでやかな明かりを見る催しなども開いている。8、9月にも2週間程度の期間を設けて開催する予定だ。

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