新潟県 佐渡 祭り・催し

天領佐渡両津薪能 幽玄の舞に酔う

新潟日報(2015年5月13日)

 佐渡市原黒の椎崎諏訪神社で9日、ことし初めての「天領佐渡両津薪能」が開かれた。境内に集まった約150人が幽玄の舞に酔いしれた。

 天領佐渡両津薪能は観光客らに気軽に伝統文化に触れてもらおうと、住民が実行委員会をつくり30年以上前から続けている。

 今回は能の名曲「羽衣」を上演した。駿河国(静岡県)三保の松原で漁師が羽衣を見つけ、天女が羽衣を返してもらう代わりに漁師に舞を披露するあらすじ。かがり火に照らされた能舞台で、笛や太鼓に合わせ天女が優雅に舞う姿に、観衆は見入っていた。

 友人2人と訪れた神奈川県横須賀市の会社員、岡崎信哉さん(36)は「古いものが好きで佐渡に来た。本物の薪能が見られて感動した」と喜んでいた。

 椎崎諏訪神社では8月を除き10月までの月1回、薪能を上演する。運営協力金千円。問い合わせは佐渡観光協会、0259(27)5000。

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