中野市の一本木公園で30日に始まる恒例の「信州なかのバラまつり」(6月21日まで)の実行委員会は、ことしの催しの内容を決めた。園内に咲くバラの人気投票を初めて行うほか、QRコード(2次元バーコード)を活用してバラの特徴をスマートフォンで見られる試みも行う。バラの育種家らの講演会なども計画しており、奥深いバラの魅力を多くの人にアピールする。
人気投票は「2015IPKバラ総選挙」と銘打ち、来園者に一つ一つのバラをじっくり観賞してもらう目的で実施。30〜40品種をリストアップした投票用紙を公園入り口で配り、園内で実際に観賞してもらった上で気に入った3品種を選んで投票箱に入れてもらう。
上位の品種はまつり終了後に実行委のホームページで発表。投票者のうち抽選で30人に中野市産品かバラグッズを贈る。「IPK」は、「『一本木公園』の略」(実行委)という。
投票用紙にリストアップしたバラを対象に、バラの名前を記した園内のプレートにQRコードを取り付ける。来園者はスマホでコードを読み取ると、画面上で花の紹介文を読むことができる。
このほか、6月13日にはバラの育種家で横浜イングリッシュガーデン(横浜市)スーパーバイザーの河合伸志さん(46)の講演会やジャズ演奏などの「ローズ・JAM」を企画。同14日には市音楽親善大使(アンバサダー)麻衣さんのコンサートなどもある。
無料の特設駐車場は旧中野高校と、中野小学校(土日限定、雨天時は使用不可)の各グラウンドを用意。一本木公園と信州中野駅、同高校グラウンドを結ぶ無料シャトルバスも運行する。まつりの入園料は500円(中学生以下無料)。