2年ぶりに開園した長野市鬼無里の奥裾花自然園のミズバショウが見頃を迎えている。純白の仏炎苞(ぶつえんほう)が湿原に浮かび、ブナ林の新緑とともに園内に彩りを添えている。
同自然園のミズバショウは周囲約1キロの範囲に81万株ほどが密生し、全国有数の規模を誇る。晴天に恵まれた13日は県内外から観光客が訪れ、標高1250メートルにある園内の今池湿原に群生するミズバショウのかれんな姿を眺めたり、記念撮影したりしていた。
横浜市から妻らと訪れた木谷昭治さん(73)は「壮観な雰囲気を楽しめた。良い時季に来ることができた」と喜んでいた。
昨年は自然園に通じる唯一の林道大川線が土砂崩落で通れなくなって開園できず、今年も土砂崩れなどの影響で開園が予定より1週間遅れた。ミズバショウの見頃は6月上旬ごろまでという。入園料は410円(小学生以下無料)。