巨大な風鈴が高岡にお目見え-。鋳物メーカーの能作(高岡市戸出栄町、能作克治社長)は、高さ140センチの真ちゅう製の風鈴を製作し、22日に同市熊野町の「GALLERY NOUSAKU(ギャラリー・ノウサク)」前に設置した。同社は近く、「世界最大の風鈴」としてギネス世界記録への認定を申請する。
風鈴はワイングラスを逆さにしたような形で、直径40センチ、重さ30キロある。同社が10年ほど前に商品化し、ヒット作となった真ちゅう製風鈴「スリム」を大きくしたデザインで、約半年間かけて2個製作した。真ちゅう本来の色を生かした黄金色風で、本来は重さ100キロほどになるのを軽量
化するのが難しかったという。
ギャラリーでは店先の高さ約4メートルの柱につるし、フラッグを取り付け、ランドマークとしている。もう1個は、同社が早ければ来年11月にも同市の高岡オフィスパークに開設する新社屋に展示する。新社屋には鋳物の体験工房やレストランなどを併設する計画で、巨大風鈴を施設のシンボルにする。
ギャラリーの風鈴は固定してあるため鳴らないが、新社屋では実際に鳴るように設置する計画で、揺らすと釣り鐘のような低い音を奏でるという。能作社長は「県内外から訪れる人に見てもらい、高岡の産業観光の目玉にしたい」と話している。