観光ボランティアの案内で今庄宿を散策する参加者=31日、南越前町今庄

観光ボランティアの案内で今庄宿を散策する参加者=31日、南越前町今庄

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北国街道の宿場町、今庄宿の歴史ロマンを堪能 南越前でまち歩き会

福井新聞(2015年6月1日)

 北国街道の宿場町として栄えた今庄宿の歴史に触れるまち歩きイベントと講演会が31日、福井県南越前町今庄で開かれた。参加者は実際に見て回りながら興味を深め、街道によって宿場町が発展した歴史に思いをはせた。

 同地区の住民でつくる今庄宿プロジェクト協議会歴史部会が初めて企画。県内外から約30人が参加し、同宿の地図を片手に、約1・5キロのコースを約2時間かけて歩いた。

 約20カ所のポイントで今庄観光ボランティアガイドら9人が解説した。宿場町の北側と南側それぞれある街道の急カーブは、外敵の侵入の勢いを弱めるため遠くを見渡せないように設けられた「矩折(かねおり)」であることを説明。昭和初期に地元の篤志家田中和吉氏が社会教育の推進のため私財をなげうって建てた「昭和会館」も紹介した。

 今庄の古文書を研究する涛声(とうせい)学舎舎主の多仁照廣さんによる「未来へつなぐ地域づくりの基礎・歴史遺産」と題した講演もあった。文化財を将来へ残すために、所有者の協力や、定期的な点検、災害時の文化財レスキューの重要性などを訴えた。

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