「天皇の料理番」として知られる福井県越前市出身の料理人、秋山徳蔵の特別展が8日、福井市の西武福井店で始まった。徳蔵の足跡やレシピなどをパネルで紹介している。21日まで。
徳蔵をモデルにしたテレビドラマの放送が始まったことに合わせて、県が福井の食の偉人を知ってもらおうと開いた。
宮内庁の主厨長(しゅちゅうちょう)を務めた徳蔵の生涯を、料理やおもてなしに対するこだわりを交えて紹介している。ドラマに登場する6種類の料理をパネルで展示しているほか、レシピカードとして来場者に配布している。
ドラマをきっかけに徳蔵を知ったという加藤恵子さん(60)=福井市=は、「素晴らしい人だと展示を見て改めて思った。福井にこんな人がいたなんてすごい」と話していた。
特別展に合わせて西武福井店では同日から、徳蔵が料理人を目指すきっかけとなったカツレツにちなみ「カツレツフェア」を始めた。21日まで4店舗でオリジナルのカツレツを販売する。