嶺南地域の旅館やホテルの女将(おかみ)でつくる「若狭路女将の会わかさ会」のメンバーが9日、若狭の食材に合ったオリジナルの梅酒を考案しようと若狭町で勉強会を開いた。梅もぎを初体験し、収穫した梅で料理やジュース、梅酒などを作った。
わかさ会は町産業課、同町鳥浜の農業生産法人エコファームみかたと協力し、自分の旅館やホテルなどで出せる梅酒を開発し、来年度中に販売する予定。海の幸に合うよう甘さを抑えた梅酒や、日本酒やブランデーなどで漬けたものなどさまざまな梅酒を探るため、勉強会を企画した。
この日は同会の7人が同町北庄の農園で梅もぎを初体験。町の特産振興アドバイザーの山本仁さんの指導の下、剣先梅約40キロを収穫した。
収穫後は、同町成出の梅の里加工体験施設に移動し、山本さんから福井梅の歴史を学び、収穫した梅でジュースを作った。梅干しを使ったマッシュポテトや豚のしょうが焼きを調理し試食した。
梅酒作り体験では梅と氷砂糖を瓶に交互に入れ、ホワイトリカーに漬けた。通常の漬け方をしたものと、2倍の梅を入れ、その分ホワイトリカーを減らした2種類を作った。ホワイトリカーが少ないと甘さ控えめの梅酒ができるため、完成する半年後に試飲して開発の判断材料にする。
わかさ会の代表、藤原秀美さんは「梅は料理や、ジュースなど何にでも合う奥深い食材。きょうを考案の第一歩とし、おいしい梅酒を考えたい」と話していた。