今年の販売が始まった味真野茶のティーバッグ。新商品として10個入りパック(右)が加わった

今年の販売が始まった味真野茶のティーバッグ。新商品として10個入りパック(右)が加わった

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心地いい渋み、味真野茶ティーバック 成育良く2.5倍製造

福井新聞(2015年6月20日)

 福井県越前市味真野地区でかつて盛んだった茶の復興に取り組む「味真野茶保存会」は、今年の新茶を使ったティーバッグの販売を始めた。収穫量が多かったことや購入者の要望を受け、昨年の2・5倍の6千個を製造した。

 同地区では昭和の終わりごろまで製茶が盛んだったが、宅地化や摘み手不足により衰退した。そこで2011年、地元に同保存会が結成され、12年にはティーバッグ900個を試験的に販売。以降、毎年生産量を増やしてきた。

 今年は春に好天が続いたことや昨秋実施した剪定(せんてい)の効果で、地区内で栽培されている茶の生育が良かった。さらに昨年、売り切れ後も味真野茶がほしいという要望があったことから、今年5月の茶摘み作業に例年より多くの人を配置し、昨年の倍近い生芽約200キロを収穫。地元の製茶業者に加工を委託し、今年の新茶を使ったティーバッグの商品が完成した。

 これまでの2個入り(130円)に加え、今年は10個入り(600円)のパックを新たに作った。2個入り2千パックと10個入り200パックを、味真野公民館と万葉菊花園内の売店で販売している。

 同保存会の福岡忠則会長は「広く一般の人に味真野茶を飲んでもらいたいと思い量を増やした。味真野茶の特徴である心地いい渋みや後口の良さを体験してもらえれば」と話している。問い合わせは、同公民館内の保存会事務局=電話0778(27)1926。

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