7月1日の立山夏山開きを前に、ヘリコプターで室堂周辺の山小屋に食料や燃料などを運ぶ荷上げが22日、天狗平の国見ヘリポート(2340メートル)で始まった。
ヘリポートには早朝から山小屋関係者らが集まり、荷物や燃料缶をネットで400~500キロ分ずつ包んだ。ヘリは荷物をつり上げ、視界の良い行き先を選びながら空輸。23日までに山小屋7カ所と雄山神社峰本社との間を約40往復し、約20トンを運ぶ。夏山シーズンの荷上げは8月末まで計7回行う予定。
7月中旬から営業する真砂沢ロッジと五色ケ原山荘は、スタッフもヘリで現地に。山荘の志鷹昌彦さん(51)は雪解けが例年以上に進んでいると言い、「高山植物の見頃が早まるだろう。受け入れ準備を進めたい」と話した。