上伊那地方の有志でつくる団体「Localstyle(ローカルスタイル)」は26日、初の「伊那谷オープンカフェ」を上伊那郡箕輪町下古田区の展望台で開いた。景観が美しい場所に「1日限定のカフェ」を設け、地元の魅力を再発見して―と企画。晴天の下、南アルプスを見渡すカフェは、家族連れや友人グループでほぼ満席が続いた。
同団体は6月、地元の資源を生かした楽しい暮らし方を提案しようと結成。オープンカフェは、上伊那8市町村で景観の美しい場所を掘り起こして開設する計画だ。
初回は、代表で同町職員の土岐俊さん(37)が「前からここでのんびりコーヒーを飲みたかった」場所で、区民と草刈りをするなど準備した。テーブルや日傘を置いて17席を用意し、コーヒーなどを提供。訪れた人は風景を眺めながら、ゆっくりと過ごした。
展望台は下古田区が整備し、あずまやなどがある。同町中箕輪の金沢妙子さん(61)は「展望台は知っていたけれど、こんなにすてきな場所とは」と夫、友人を誘って3度来場。友人で近くの松田真百美(まゆみ)さん(65)は「地元を見る目が変わりそう」と話していた。
第2回は8月23日、同郡辰野町のJR中央東線信濃川島駅近くの空き地で開く予定。