伝統野菜の越前白茎ごぼうを使った「しらクッキー」=29日、福井県坂井市春江町本堂のJAはるえ本店

伝統野菜の越前白茎ごぼうを使った「しらクッキー」=29日、福井県坂井市春江町本堂のJAはるえ本店

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甘さ控えめ苦みほのか 伝統野菜・白茎ゴボウでクッキー JAはるえ

福井新聞(2015年7月30日)

 福井県の伝統野菜「越前白茎(しらくき)ゴボウ」の知名度向上と生産拡大につなげようとJAはるえは、白茎ゴボウの葉を混ぜ込んだ焼き菓子「しらクッキー」を商品化し29日、発表した。30日から販売する。甘さ控えめで、ほのかな苦みが特徴。同JAは「春江を代表する銘菓になってくれれば」と期待を寄せている。

 福井県坂井市春江町内で古くから栽培されている越前白茎ゴボウは、根が短く、茎が長いのが特徴の葉ゴボウ。4~5月に旬を迎え、根、茎、葉のすべてが食用にされる。白茎ゴボウを使った加工品の開発は、昨年の「ごんぼ茶」に続いて2件目。

 小林清崇組合長から依頼を受け、町内の菓子製造販売、西勘堂の西畑二郎会長が開発を担当した。よもぎ餅の要領で餅に茎を練り込むなどの試作を重ねた結果、焼き菓子にたどり着いた。根、茎、葉のすべてを用いると水分が多く、うまく焼き上がらないことから、葉のみを乾燥させ粉末状にして使用した。味はプレーンとチョコの2種類。甘さを抑え、後味にほのかな白茎ゴボウの苦みが残る。

 小林組合長は「越前白茎ゴボウを知る機会になれば。お土産として手軽に利用してもらうことで、生産面積と農家所得の拡大につなげたい」と話していた。

 1箱(6袋入り)1080円。同町本堂のJAはるえふれあいセンターや西勘堂で販売する。1袋(40グラム、180円)単位でも同JAの直売所などで販売していく予定。

 30、31の両日、午前11~午後1時まで、同JA中央支店で開く納涼祭で試食会を行う。「しらクッキー」の問い合わせは同JA生産指導課=電話0776(58)5000。

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