福井市の県立美術館で開かれている「古代エジプト美術の世界展 魔術と神秘」(同展実行委=同館、福井新聞社、福井テレビ主催)の入場者が31日、2万人に到達し、福井市内の家族3人に記念品が贈られた。
2万人目となったのは吉田一美(かずよし)さん(64)夫妻と長女涼子さん(36)。福井新聞社の出浦孝輝事業局長が、図録やツタンカーメンをかたどったボールペンなど同展の人気グッズを手渡した。一美さんは「大きな美術展には必ず来ている。古代エジプトの作品一つ一つを見るのが楽しみ」と話し、解説ガイドを聞きながら作品に見入っていた。涼子さんは「エジプトの美術品がどんな風に描かれているのか興味がある。作品を通して歴史を感じたい」と話していた。
同展は、世界で活躍したデザイナーのイヴ・サンローランがかつて収集していたという高さ約2メートルの人型のひつぎなど、ガンドゥール美術財団(スイス・ジュネーブ)の所蔵品の中でも歴史的価値が高い美術品約150点が並ぶ。会期は30日まで(3日は休館)。
古代文字「ヒエログリフ」を彫る「消しゴムはんこ教室」は1日まで。午前9時半から計5回、30分おきに同館で開く。定員は1教室6人で1個500円。