「うさぎとかめ」を演じる「ぱぺっと・どらら」の大浦さん(左)と大西さん=4日午前10時27分、飯田市の飯田文化会館

「うさぎとかめ」を演じる「ぱぺっと・どらら」の大浦さん(左)と大西さん=4日午前10時27分、飯田市の飯田文化会館

長野県 伊那路 祭り・催し

夏に届ける元気 飯田で人形劇フェスタ開幕

信濃毎日新聞(2015年8月4日)

 飯田市を主会場とした国内最大規模の人形劇の祭典「いいだ人形劇フェスタ2015」(実行委員会・飯田市・市教委主催、信濃毎日新聞社共催)が4日、開幕した。9日までの6日間に、国内外から240劇団が449ステージを繰り広げる。

 飯田文化会館(飯田市)では午前10時、大浦かづみさん(35)=飯田市水の手町=が率いる劇団「ぱぺっと・どらら」と、夫婦2人組の劇団「総合工作芸術家だるま森+えりこ」(神戸市)による初の合同公演が開かれた。

 2007年のフェスタで「だるま森+えりこ」の公演を大浦さんが見て声を掛けたことで、両者が知り合った。生まれつき脳性まひがある大浦さんは当時、体が思うように動かずに落ち込んでいたが、ギターの音に乗って生き生きと動く人形の姿に「気付くと、電動車いすの上で踊って笑って、興奮状態だった」。その後、友人からの勧めもあって人形劇を始めた。

 4日の公演の冒頭、えりこさんは大浦さんを「元気をもらう存在」と紹介し、大浦さんは200人余の観客から拍手で迎えられた。相方の大西佑典(ゆうすけ)さん(21)=飯田市東和町=と一緒に、「うさぎとかめ」と「はらぺこあおむし」の2作を演じた。

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