黒光りする七尾湾沿いの民家の能登瓦。北前船によって佐渡にも渡ったといわれている=9日

黒光りする七尾湾沿いの民家の能登瓦。北前船によって佐渡にも渡ったといわれている=9日

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連携目指し能登ツアー 文化の近さ誘客に生かせ

新潟日報(2015年8月12日)


 北陸新幹線が開業し、NHK連続テレビ小説「まれ」の舞台としても注目される観光地、石川県能登半島。佐渡から能登、富山、上越を周遊する観光コースづくりに取り組む観光、行政関係者らが9、10の両日、能登を巡るモニターツアーを行った。新幹線開業に合わせて整備した交通インフラや、佐渡と共通点を持つ景観などを見て回る一行に同行した。

 佐渡、能登から参加した観光関係者らは8人。魅力的な周遊コースをつくり、新幹線利用客に、小木(佐渡市)-飯田(珠洲市)を結ぶ高速チャーター船「あかしあ」で、佐渡や能登に足を延ばしてもらうのが狙いだ。

 能登地域では新幹線開業に合わせ、観光列車「のと里山里海号」を運行。能越自動車道の七尾インターチェンジ(IC)-氷見IC(富山)間も開通した。

 佐渡と能登は、北前船の日本海航路で結ばれ、風土や生活習慣など共通点が多いとされる。七尾湾沿いの家並みにもそれは見てとれる。2011年にはそろって「世界農業遺産」と呼ばれる世界重要農業資産システムに認定された。佐渡観光協会の木村英太郎理事長は「両者の関係性を生かし、観光客の誘致につなげたい」と話した。

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