長野市若穂保科の「サルスベリの丘」で、最盛期となった花が、赤や白、濃淡のピンク、紫に彩っている。青空が広がった24日午前中は、近隣の人たちが訪れ、「うわー、きれい」「今日来てよかった」などと喜んでいた。
サルスベリの丘は、近くの植木職人、入井一人さん(65)が2003年に遊休農地に木を植えたのが始まり。隣接地を借りるなどして徐々に広げ、約1・6ヘクタールに約1100本あるという。
今年は例年より1週間ほど早い1日ごろから斜面最下部で白い花が咲き始め、ここ数日で一斉に盛りになったという。入井さんは「人の顔がそれぞれ違うように、サルスベリの花も一本一本の色が微妙に違う。今年は例年になくきれいだと見に来た人たちが口にしています」と話している。
同市篠ノ井有旅から8人で訪れた農業、青木盛重さん(72)は「すごく色がきれいで花の房も大きい」と笑顔だった。花は9月中旬ごろまで楽しめる見通し。
長野地方気象台によると、25日の県内は雲が広がりやすく、夕方を中心に雨になる見通し。同日正午までの24時間降水量は北部10ミリ、中部30ミリ、南部40ミリと予想している。